税制
確定拠出年金に関する税制についてまとめています。
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確定拠出年金の税制優遇とはどのようなものですか?
* 毎月の拠出時:掛金が課税対象外になります。通常は所得に対して所得税・住民税がかかります。 なお、給与や賞与を減額して拠出する、いわゆる選択制DCの場合には掛金が社会保険料の対象外になり負担軽減になります。 * 運用中:運用益非課税。通常は運用益に対して約20%課税されます。 * 受取時:60歳以降に受け取るときには退職所得控除や公的年金等控除の対象になります。
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拠出から受給まで考慮した場合に、税制優遇はあると言えますか。
掛金に対する課税はないものの、受け取るときに課税対象になるということから、課税の先延ばしになっているだけではないかという質問もあります。但し、拠出時のメリット、運用中の非課税効果を考慮すると、受取時の課税を考慮しても充分大きな効果があります。例えば、一時金受取をする場合は退職所得控除を控除し、さらに超えた分を1/2にして課税しますので、課税対象額は小さい金額になるケースが多いと言えます。
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拠出から給付まで考慮した場合に、税制優遇はあるといえますか。
掛金に対する課税はないものの、受け取るときに課税対象になるということから、課税の先延ばしになっているだけではないかという質問もあります。但し、拠出時のメリット、運用中の非課税効果を考慮すると、受取時の課税を考慮しても充分大きな効果があります。例えば、一時金受取をする場合は退職所得控除を控除し、さらに超えた分を1/2にして課税しますので、課税対象額は小さい金額になるケースが多いと言えます。
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iDeCoは受取時の課税を考慮しても有利な制度でしょうか。
掛金に対する所得税・住民税の効果と、将来受け取るときの課税の比較になりますが、一般的には掛金の非課税効果の方が大きいため老後資金準備としては大変有利な制度といえます。但し、将来受け取り時の課税は、受け取り方法やその他の収入により変動します。年金受け取りの場合、税金や社会保険料の対象になるので注意が必要です。
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選択制DCは受取時の課税を考慮しても有利な制度でしょうか。
掛金が所得税・住民税・社会保険料の対象外になるため積立中に大きな負担軽減効果があります。収入や掛金額により将来の公的年金が減額になるケースもありますが、それを考慮しても積立中の効果の方が一般的には大きくなります。年金受け取りの場合、税金や社会保険料の対象になるので注意が必要です。
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拠出時の税制優遇について詳しく教えて下さい。
確定拠出年金の掛け金(1月~12月分)は、課税対象から控除されます。所得税についてはその年の年末調整等によって控除され所得税が調整されます。住民税はその年の所得により翌年6月から1年間の分が調整されます。
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iDeCoに加入した場合、毎年の申告はどのようにするのでしょうか。
iDeCoに加入した場合には、毎年10月に1年間の掛金を証明する「小規模企業共済等掛金払込証明書」が郵送されてきます。年末に「給与所得者の保険料控除申告書」に生命保険料控除等と同じように上記書類を添付、必要事項を記入して提出します。なお、iDeCoを事業主払込にしている場合には事業主が管理していますので上記は必要ありません。また、個人事業主や年収2000万を超える場合などは確定申告をします。
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マッチング拠出をした場合、毎年の申告はどのようにするのでしょうか。
事業主の方で掛金を控除する手続きを行っているため年末調整等は必要ありません。
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選択制DCで掛金を拠出した場合、毎年の申告はどのようにするのでしょうか。
選択制DCの場合、そもそも掛金は収入とみなしていないため申告の必要はありません。
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iDeCoの拠出時の課税のしくみ、計算方法を教えて下さい。
会社員等の場合、給与収入から給与所得控除を引いたものが給与所得になります。更に給与所得から、様々な所得控除を差し引いて課税所得を算出します。この様々な所と控除の中に確定拠出年金の掛金も入ります。具体的な非課税額は、掛金×所得税率+掛金×住民税率になります。